まちづくりには「決まり切ったやり方やマニュアルがあるわけではない、しかも各都市、各地域の事情によって、その方法も手法も異なってくるものである」
 こうシンポジウムや研究会で指摘されましたが、その一方で、ある一定の共通項もまた見出されたようです。それらをT.O.W.Nの4つのキーワードで整理してみました。


 シンポジウムで紹介された成功事例の多くは、地域の特徴となる資源を探すことから、まちづくりをはじめています。まちづくりをはじめようとする人たちが、自分たちのまちのよいところを再認識し、共有化することで、共同体意識が芽生えます。
 観光資源になるほどの大きなものでなくても、まちの誇りとして守り育てていこうという動きへとつながることが多いようです。

一本杉通り商店街
一本杉通り商店街(七尾市一本杉町)
この店舗は明治36年よりの建物であり、店舗内のギャラリースペースでは、遠方より店舗を訪れる方や多くの市民を楽しませています。

○宝物探しの方法
         「まち・再発見ラリー 」


(財)いしかわまちづくりセンターでは、まちづくりの出発点となる「まちの良いところ」の発見をするために、子どもたちがカメラを持って、自分たちの住むまちの良いところを探してもらうイベントを、平成9年加賀市大聖寺、平成10年七尾市中心街、平成11年金沢市浅野川周辺地区、平成12年小松市中心街で開催いたしました。みなさんもカメラを持って、町のよいところ探しをしてみませんか?
まち・再発見ラリーinこまつ
まち・再発見ラリーinこまつ(平成12年8月)
1.カメラと地図を用意して、町のよいところ探しに出発!
(併せて、まちの良くないところも見つけることもしてみましょう)
5〜7人程度でひとつのグループをつくって行動すると最適です。
2.見つけたまちの良いところ(悪いところを写真に撮って記録します。)
3.写真を急いで現像して、地図などにまとめてみましょう。まとめたものは、一斉に貼りだして、みんなで発表しあうと、地域の宝物が一層掘り起こせます。