石川県内では、すでに多くのまちづくり活動が行われています。住民の方々が主体的に行っている活動、行政が都市基盤整備などを行う活動、住民と行政がいっしょに行っている活動等々、それらの活動内容については、シンポジウムや研究会でも報告がなされました。
 それらの活動のなかから、私たちが学べることはどのようなことなのでしょうか。それらを整理し、これからのまちづくりはどうあるべきかを考える参考にしたいと思います。



 「これをすれば成功する」「成功するためには、こんなことをこんなふうに行えばよい」
わたしたちは、こうしたマニュアルを求めがちです。しかし、実際にまちづくりに携わる方々からは、異口同音に、そうしたマニュアルはないのだ、という指摘がなされました。
 まちにはそのまち固有の歴史があり、文化があり、風土があります。それらのまちの個性に適したまちづくりを、試行錯誤と反省を繰り返しながら、それぞれ模索していくことが重要なのです。


ひがし茶屋街
ひがし茶屋街(金沢市東山町)
むかしのまちなみを残しており、伝統芸能も伝承されている茶屋街は後代へ引継いでいかなければならない大切な財産です。